スマホの料金、毎月いくら払っているか、すぐに答えられますか?
【格安SIM】という言葉は知っていても、実際に今の契約と並べて比べたことがある方は、そう多くないと私は思います。
「安くなるらしい」という話だけが先に届いて、何を比べればいいのかが置き去りになっている気がします。
この話を、専業主婦で私の大親友の「まる乃」にしてみました。

格安SIMって気になってたけど、手続きが難しそうで、結局そのままなんだよね。

分かる。でも、比べるところさえ決まれば、思っているほど難しくないよ。
格安SIMは、何が違うのか
多くの格安SIMの会社は、大手の携帯会社から通信回線を借りて、自社のサービスとして提供しています。
そのため、回線の品質が大きく変わるとは限りません。
違いが出やすいのは、料金プラン、サポートの受け方、店舗の有無、通話のしかたのほうです。
ただし、会社によっては、昼休みなど通信が混み合う時間帯に速度が落ちやすいこともあります。
このあたりは、各社の案内や、提供エリア・速度についての説明で先に確認しておきたいところです。
トラブルになりやすいのは、料金より「使い方の違い」
国民生活センターは、格安スマホについて、2017年度以降に全国で2,000件を超える相談が寄せられていると発表しています(2020年1月16日発表)。
相談の例として挙げられているのは、次のような内容です。
- 通話に専用のアプリを使う必要があると知らずに電話をして、高額な通話料を請求された
- スマホの使い方が分からないのに、店舗でサポートを受けられない
- 今使っている端末が、乗り換え先で使えるか分からなかった
どれも、料金そのものより「今までの携帯会社と何が違うか」を知らないまま契約したことが原因になっています。

通話のアプリの話、知らなかった。電話はそのままかけられると思ってた。

会社やプランによって違うから、そこは契約前に見ておいた方が安心だよ。
比べるときに見る4つのこと
私は、乗り換えを考えるときは次の4つを順番に見るのがいいと思っています。
- 今のデータ使用量に合った容量で比べる。 月額の安さだけで選ぶと、容量が足りなかったり、逆に使わない分まで払っていたりします
- 通話のしかたと、かけ放題の条件を確認する。 電話をよく使う家族がいるなら、ここがいちばん金額に響くこともあります
- サポートの受け方を確認する。 店舗で相談したいのか、オンラインで完結してよいのかで、向く会社が変わります
- 今の端末がそのまま使えるかを確認する。 総務省の案内では、2021年10月以降に発売されたスマホは、原則としてSIMロックが廃止されています
「とにかく安いところ」だけで選ぶと、困ったときに相談先がない、ということが起こりやすくなります。
自分がどこまで自分で解決できるかを、正直に見積もっておくのが大切だと私は思います。

私、設定とか自分でやるのちょっと苦手なんだけど、それでも大丈夫かな。

それなら、店舗やサポートが手厚い会社を候補にすればいいと思う。安さだけで決めなくて大丈夫。
乗り換えにかかるお金を先に知っておく
総務省の「携帯電話ポータルサイト」では、乗り換えにかかる費用について、次のように案内されています(2026年9月27日確認)。
- MNP転出手数料:ウェブでの申込みは無料(電話や店舗での申込みは、1,100円以下の手数料がかかる場合がある)
- SIMロック解除の手数料:ウェブでの実施は無料(電話や店舗では、3,300円かかる場合が多い)
- 乗り換え先の契約事務手数料、またはSIMカード代金:かかる場合がある(おおむね3,300円前後)
- 今の契約の違約金:契約期間が決まっているプランの場合、途中で解約すると発生することがある
電話番号をそのまま使う仕組みを【MNP(番号ポータビリティ)】といいます。
手続きは、ウェブで行うと手数料がかからないものが多いので、急がないならウェブを選ぶのが一般的には有利です。
乗り換えの流れと、気をつけたい順番
総務省の案内では、2023年5月24日から、一部の携帯会社の間で【MNPワンストップ】が使えるようになっています。
MNPワンストップとは、乗り換え先の会社のウェブサイトで申し込むだけで、番号を引き継ぐ手続きが進められる仕組みです。
対応していない会社の間では、今の会社で【MNP予約番号】を取ってから、乗り換え先に申し込む流れになります。
一般的な流れは、次のとおりです。
- 今の電話番号を引き継ぐかどうかを決める
- 乗り換え先がMNPワンストップに対応しているかを確認する(対応していなければ、MNP予約番号を取る)
- 乗り換え先に申し込み、SIMカードまたはeSIMを受け取る
- 乗り換え先で開通の手続きをする
番号を引き継ぐ場合は、今の契約を自分で先に解約しないことが大切です。
先に解約してしまうと、その番号は引き継げなくなります。
一般的には、乗り換え先で開通した時点で、今の契約は解約の扱いになります。
また、MNP予約番号には有効期限があり、総務省の案内では、期限内に乗り換え先の契約が終わらなかった場合は、今の契約がそのまま続くとされています。
国民生活センターも、ネットでMNPを申し込むときは日にちに余裕を持つよう呼びかけています。
もう一つ、キャリアメールのこと
見落としやすいのが、「@docomo.ne.jp」のような携帯会社のメールアドレス(キャリアメール)です。
総務省の案内では、キャリアメールを乗り換え後も使い続ける方法は、今の携帯会社によって異なるとされています。
銀行や学校の連絡先にキャリアメールを登録している場合は、先に登録先を変えておくと安心です。

子どもの学校の連絡、キャリアメールで登録してたかも。

それ、先に確認しておこう。乗り換えてから気づくと、連絡が届かなくなっちゃうから。
今日やること
さてさて、ここまで読んでくださった方は、明細アプリを開きたくなっている頃かもしれません笑。
今日やることは、次の3つだけです。
- 今の契約の月額料金と、直近3か月のデータ使用量・通話時間を確認する
- 今の契約に違約金がかかる期間かどうかを確認する
- 自分が店舗のサポートを必要とするタイプかどうかを、正直に考えてみる
乗り換えるかどうかは、このメモを見てから決めても遅くありません。
「今だけのキャンペーン」という言葉に急かされて決めるより、比べる軸を持ってから選ぶほうが、あとで後悔しにくいと私は思います。

まずは明細アプリで、データ使用量から見てみようかな。

うん、そこから始めれば十分。数字が分かれば、比べるのはあっという間だから。
楽天モバイルを候補にしている方は、楽天モバイルは、どんな家計なら通信費が下がるかで、向く家計と向かない家計を整理しています。
家族全員の通信費をまとめて見直したい方は、家族の通信費をまとめて見直す手順もあわせてどうぞ。
では、また^^
参考(一次資料)
2 乗換えの基本と費用を知ってる?|総務省 携帯電話ポータルサイト(MNP転出手数料・SIMロック解除手数料・契約事務手数料・違約金・キャリアメール・予約番号の有効期限。2026年9月27日確認)
Q1.電話番号を変えずに乗り換えられるの?|総務省 携帯電話ポータルサイト(MNP・MNPワンストップ。2026年9月27日確認)
“格安スマホ”の利用方法やサポート内容に注意|国民生活センター(2020年1月16日発表。相談件数・相談例・消費者へのアドバイス。2026年9月27日確認)
※料金・手数料・手続きの方法は、携帯会社やプランごとに異なり、変わることがあります。申し込みの前に、各社の案内で最新の内容をご確認ください。困ったときは、消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。
この記事を書いた人
ぽよ江(日本FP協会認定AFP)
家計のこよみ



コメント