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保険の見直しというと、医療保険や生命保険を思い浮かべる方が多いと思います。
でも、もう一つ見落とされがちな保険があります。個人年金保険です。
「年金」という名前がついているだけで、なんとなく老後のために入っておいたほうがいいものだと思ってしまう。
そう感じている方、実は少なくありません。
この話、専業主婦で私の大親友の「まる乃」にもしてみました。

個人年金保険って、入っておいたほうが安心なんじゃないの。名前的に。

名前の印象だけで判断すると、見直しどころを見逃しやすいんだよね。今日はそこを整理してみようと思って。
そもそも個人年金保険とは
個人年金保険は、現役時代に保険料を積み立てて、契約時に決めた年齢から年金として受け取る仕組みの保険です。
公益財団法人生命保険文化センターの説明によると、年金の受け取り方には主に次の4つの種類があります。
- 確定年金:契約時に定めた5年・10年などの一定期間、年金を受け取れる。受取期間中に死亡した場合は、残りの期間分の年金または一時金を受取人が受け取れる
- 保証期間付終身年金:保証期間中は生死に関係なく受け取れ、その後は生存している限り一生涯受け取れる
- 有期年金:契約時に定めた一定期間、生存している限り年金を受け取れる
- 夫婦年金:夫婦のどちらかが生存している限り受け取れる
公的年金(国民年金・厚生年金)に上乗せする、私的な備えの一つという位置づけです。
見直す前に確認する3つのポイント
- 公的年金で、どれだけ足りないかを先に確認しているか
- 年金の受け取り方で、仕組みがどう違うかを理解しているか
- 途中解約したときの元本割れと、他の制度との割合を見ているか
順番に見ていきます。
① 公的年金の不足額を、先に確認する
個人年金保険は、公的年金の不足分を補うための保険です。
ということは、まず不足分がいくらなのかが分からないと、必要な金額も分かりません。
日本年金機構の案内によると、「ねんきん定期便」は50歳未満の場合はこれまでの加入実績に応じた年金額(概算)が中心で、50歳以上になると老齢年金の種類と、より詳しい見込額が記載される内容に変わります。
年代に関わらず、ねんきん定期便に記載された二次元コードから「公的年金シミュレーター」にアクセスすれば、登録なしで将来の受取額を試算することもできます。
「年金」という名前だけで加入を決めていて、自分の将来の受給額を確認していない、というケースは見直しの余地があります。

うちは「老後のため」って何となく1本入ってるだけなんだけど、それだけだとまずいってこと。

まずいとは言い切れないけど、公的年金でどれだけ足りないかを見ていないなら、一度確認する価値はあると思う。
② 年金の受け取り方で、仕組みが違う
①で紹介した4つの種類は、同じ「個人年金保険」でも、受け取れる期間やもしものときの扱いがまったく違います。
たとえば確定年金は、年金を受け取り始めてから自分が亡くなっても、残りの期間分は遺族が受け取れます。一方、保証期間付終身年金は、保証期間を過ぎたあとは生きている間だけ受け取れる仕組みです。
「長生きしたときの安心」を重視するか、「途中で何かあったときに遺族へ残せるか」を重視するかで、向いているタイプが変わります。
契約しているタイプが分からない場合は、契約時の書類や、保険会社のマイページで確認できます。
③ 途中解約の元本割れと、他の制度との割合
生命保険文化センターの説明では、年金の受取が始まったあとは一般的に解約できませんが、受取開始前であれば解約は可能です。その場合、経過年数によっては、解約返戻金が払込保険料の総額を下回ることがあるとされています。
長期の積み立てが前提の保険のため、途中でお金が必要になったときに身動きが取れなくなる、という点は見落とされやすいところです。
また、個人年金保険料には、一定の条件を満たすと「個人年金保険料控除」という税制優遇があります。国税庁の案内によると、所得税での控除額は最高5万円(2012年以降の契約の場合は最高4万円)とされています。住民税にも同じ種類の控除があります。この税制優遇が、「お得」という印象につながりやすい部分でもあります。
老後の備えは、個人年金保険だけではありません。iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISAといった、税制優遇のある別の制度もあります。それぞれ税制優遇の仕組みや、お金を動かせる自由度(流動性)が異なるため、個人年金保険にどのくらいの割合を置くかは、ほかの制度との組み合わせで考える必要があります。
複数の保険会社の商品を比べながら相談したい場合は、保険の無料相談窓口を使う方法もあります。
今日やること
さてさて、次の3つだけ、やってみましょう。
- ねんきん定期便(または公的年金シミュレーター)で、公的年金の見込額を確認する
- 今入っている個人年金保険が、4つの種類のうちどれに当たるかを確認する
- iDeCo・NISAなど、ほかの制度との割合を一度書き出してみる
契約内容(受取開始年齢、受取方法、解約返戻金の推移)は、契約時にもらった書類や保険会社のマイページで確認できます。分かりにくい場合は、契約している保険会社のコールセンターに聞くのが確実です。
保険全体の考え方は、保険は何を残して何を見直すかで整理しています。固定費全体の順番は、固定費の見直しは、どこから手をつけるべきかへどうぞ。

とりあえず、ねんきん定期便を探すところからやってみる。

それで十分だよ。そこが分かれば、次の判断がしやすくなるから。
では、また^^
参考(一次資料)
個人年金保険|主契約の種類|公益財団法人生命保険文化センター(確定年金・保証期間付終身年金・有期年金・夫婦年金の仕組み、解約返戻金が払込保険料総額を下回ることがある点。2026年10月2日確認)
No.1140 生命保険料控除|国税庁(個人年金保険料控除、所得税の控除額。2026年10月2日確認)
大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています|日本年金機構(50歳未満・50歳以上での記載内容の違い、公的年金シミュレーター。2026年10月2日確認)
※制度の内容や控除額は、税制改正や契約内容により変わることがあります。契約中の保険会社の証券・約款と、公式ページで最新の内容をご確認ください。
この記事を書いた人
ぽよ江(日本FP協会認定AFP)
家計のこよみ



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