電気代の検針票、最後にじっくり見たのはいつでしょうか。
毎月同じ会社から届くと、見ないまま捨ててしまいがちです。
でも、電気は通信費と同じくらい、契約を見直す価値が大きい費目です。
一度契約すれば、切り替えのたびに手続きをやり直す必要はありません。
この話、専業主婦で私の大親友の「まる乃」にもしてみました。

うちの電気、引っ越したときの契約のままだと思う。見直すって、何をすればいいの?

まずは検針票を1枚、手元に用意するところからだよ。難しいことは後回しで大丈夫。
なぜ電気代から見直すべきか
固定費の見直しには順番があるという話を、以前の記事でしました(固定費はどこから見直すか)。
金額が大きく、手続きが一度で終わり、生活の質が下がらないものから見る。
電気代は、この3つに当てはまります。
- 家庭によっては月1万円を超える、通年でかかり続ける費目
- 契約は基本的に1回すれば終わり、以降は自動で続く
- 使う電気の量やタイミングが変わるわけではないので、体感はほとんど変わらない
実際のご相談でも、電気の請求書を隅々まで確認したことがある、という方は多くありません。
毎月ほぼ同じ金額が引き落とされていくため、意識が向きにくいのだと思います。
最初にやること:検針票を手元に用意する
比較サイトを開く前に、まず今の契約内容を確認します。
検針票、またはマイページの明細に、次の情報があります。
- 契約している電力会社とプラン名
- 契約アンペア数(何アンペアで契約しているか)
- 直近1年分の月別使用量(できれば夏・冬・春秋それぞれ1か月ずつ)
- 【基本料金】と【使用量単価】(1kWhあたりの料金)の内訳
この4つがそろって、はじめて比較ができます。
一般的に見直しの余地が見つかりやすいのは、契約アンペア数です。
引っ越しのときに不動産会社や電気工事の担当者が決めた数字のまま、家族構成が変わっても契約を見直していないケースは少なくありません。
一人暮らしから同居人が増えた、逆に子どもが独立して世帯人数が減った。こうした変化があった方は、まずアンペア数から確認してみてください。
比較するときの判断基準
情報がそろったら、次は比較です。
私が確認をおすすめするのは、次の3点です。
- 契約アンペア数が、実際の使用状況に合っているか(必要以上に高いアンペアで契約していないか)
- 基本料金と使用量単価の組み合わせ(使用量が多い家庭は単価重視、少ない家庭は基本料金重視で見る)
- セット割の有無(ガスや通信とまとめると安くなる場合がある。ただし、まとめること自体が目的にならないよう注意する)
新電力を選ぶときに、もう1つだけ付け加えたい視点があります。
使用量が少ない家庭ほど、新電力への切り替えによる恩恵は小さくなりやすい、という点です。
新電力の多くは、使用量単価を安くする代わりに基本料金を据え置く、あるいは使用量に応じた割引を設計しています。
そのため、単身世帯や在宅時間が短い家庭では、比較サイトの試算ほど差が出ないこともあります。
「比較サイトで表示された年間削減額」は、あくまで試算です。 ご自身の直近の使用量を入力した見積もりで、実額を確認してから判断してください。
新電力に切り替えることの不安について
「新電力」と聞くと、聞いたことのない会社に切り替えることへの不安があるかもしれません。
ここは、制度の仕組みを知っておくと安心につながる部分です。
新電力を含む小売電気事業者が万が一撤退・倒産した場合でも、電気が急に止まるわけではありません。
「最終保障供給」という制度があり、契約していた小売電気事業者が電力を届けられなくなっても、地域の一般送配電事業者(送配電網を管理する会社)が一時的に電力を供給する仕組みになっています。
契約先が決まるまでの間、電気そのものが途切れることは基本的にない、と考えてよいと思います。
ただし、無契約の状態が長く続くと供給が止まる可能性もあるため、通知が来た場合は早めに次の契約先を探す必要があります(2026年9月16日時点、資源エネルギー庁の案内による)。
制度の詳細は、記事末尾の参考リンクから資源エネルギー庁の案内をご確認ください。
切り替えの手順
判断基準が決まったら、実際の手続きです。
- 比較サイトやサービスで、条件に合うプランを探す
- 申し込みをする(多くの場合、工事は不要)
- 【スマートメーター】がすでに設置されていれば、立ち会いなしで切り替えが完了する
- 元の契約は、切り替え先の手続きが完了すると自動的に解約される場合が多い
注意点が1つあります。
契約期間の縛りがあるプランの場合、解約金がかかることがあります。
必ず申込画面の実額で確認してから進めてください。

切り替えって、電気が止まったりしない?ちょっと怖いんだけど。

そこは大丈夫。スマートメーターがあれば、立ち会いも停電もなく切り替わるよ。
さてさて、電気代は毎月自動で引き落とされるぶん、見直す機会を自分から作らないと、何年も同じ契約のまま過ぎてしまいます。
契約した時のプランを、今も覚えている方は少ないのではないでしょうか。
でも、検針票を1枚手元に用意するだけで、見えてくるものがあります。
今日、検針票を探すところから始めてみてください。

私も帰ったら検針票、探してみる。

うん、それだけで十分な一歩だよ。
では、また^^
参考(一次資料)
よくある質問|資源エネルギー庁(経済産業省) 電力の小売全面自由化・最終保障供給について(2026年9月16日時点)
この記事を書いた人
ぽよ江(日本FP協会認定AFP)
家計のこよみ



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