お財布の中のクレジットカード、全部で何枚ありますか?
固定費の見直しというと、通信費や保険を思い浮かべる方が多いと思います。
でも、クレジットカードの年会費も、立派な固定費です。
しかも他の固定費と違って、明細に紛れて見落としやすいという特徴があります。
通信費や電気代は、毎月ほぼ同じ額が引き落とされるので気づきやすいものです。
年会費は年に1回だけ、他の買い物と同じ明細に混ざって引き落とされます。
だから「何のための出費か」を、意識する機会がほとんどありません。
この話、専業主婦で私の大親友の「まる乃」にもしてみました。

私もカード、気づいたら何枚か持ってる。年会費かかってるのもあるかも。

それ、すごくよくあることだよ。まずは何枚あるか、それぞれ年会費がいくらかを数えるところから始めてみようか。
なぜクレジットカードは見直されにくいのか
年会費が見直しの対象から外れがちな理由は、主に3つあると私は考えています。
- 入会特典につられて作り、その後の年会費を意識していない。 初年度無料のキャンペーンで作ったカードが、2年目から有料になっていることに気づかないケースがあります
- 「ポイントが貯まっているから」で判断が止まる。 ポイントの価値と年会費の金額を、実際に並べて比べたことがない方は多いです
- 解約の手続きが面倒に感じられる。 電話での連絡が必要なカードもあり、後回しにされやすくなります
「使っているか」ではなく「年会費に見合っているか」で見る。 この視点が、抜けやすいところです。
見直す前に確認する3つのこと
判断の前に、カードごとに3つの情報をそろえます。
- 年会費(税込でいくらか。初年度無料や条件付き無料なら、その条件も)
- 直近1年の利用額と利用回数(カード会社のアプリや明細で確認できます)
- 付帯サービス(旅行保険、空港ラウンジ、ポイント還元率など)
この3つがそろって、はじめて「残すか、見直すか」を判断できます。
「何となく持っている」状態のままだと、不要な年会費を払い続けていても気づけません。

付帯サービスって言われても、正直よく分かってないかも。

旅行保険とか空港ラウンジとか、カードごとに付いているものが違うの。使っていないなら、その分は年会費に見合っていないってことになるよ。
残す基準・見直す基準
私が判断の目安にしてほしいと思うのは、次の3つです。
- 年会費より、得ているポイント・特典の価値が上回っているか
- 付帯サービスを、実際に使う予定があるか
- 直近1年、ほとんど使っていないカードはないか
1つめは、たとえば次のように計算できます。数字はあくまで例です。
- 年会費が5,500円(税込)のカード
- 年間の利用額が60万円、ポイント還元率が0.5%
- 得ているポイントは、60万円×0.5%=年3,000円分
この場合、ポイントだけで見ると、年会費のほうが2,500円分大きくなります。
そこへ、旅行保険やラウンジのような付帯サービスの価値が上乗せされるかどうか。ここが分かれ目です。
2つめの「いざというときのため」は、注意が必要です。
すでに加入している保険と保障が重なっていないか、あわせて確認してみてください。
3つめは、年会費の有無にかかわらず、整理の候補になります。
使っていないカードは、管理の手間が増えるうえ、紛失や不正利用に気づくのも遅れやすいからです。
メインのカードを1〜2枚に絞るだけでも、年会費と管理の手間が軽くなることがあります。
条件付き無料と、ダウングレードという選択肢
年会費は「無料」でも、中身が違うことがあります。
- 永年無料:ずっと年会費がかからない
- 条件付き無料:年1回以上の利用など、条件を満たした年だけ無料になる
- 初年度無料:2年目から年会費が発生する
条件付き無料は、条件を外れた年に年会費が発生します。「無料のはず」と思い込まず、規約を確認してください。
また、カード会社によっては、解約せずに年会費の安いカードへ切り替えられる場合があります。
解約の前に、カード会社の窓口やサイトで確認してみる価値はあります。
解約するときに気をつけること
解約すると決めたら、手続きの前に次の3点を確認してください。
- 貯まっているポイントは、先に使うか、他のポイントへ交換する。 解約と同時に失効するカードが多いです
- 公共料金やサブスクの支払いに設定していないか、確認する。 設定したまま解約すると、支払いが止まってしまいます
- 申込みや解約を、短期間に重ねない。 信用情報の記録に関わります
3つめは、少し説明が必要です。
指定信用情報機関のCICは、公式サイトで信用情報の保有期間を次のように説明しています。
- 申込情報(クレジットやローンの新規申込みの際に、会社が照会した事実):照会日より6か月間
- クレジット情報:契約期間中および契約終了後5年以内
つまり、新しくカードを申し込むと、その事実が半年ほど記録に残ります。
短期間に何枚も申し込むと、その記録が並びます。住宅ローンなど、別の審査を控えているときは特に、慎重に考えたほうが安心です。
審査でどう扱われるかは、各社の判断によって異なります。
年会費の高いカードから、安いカードへ乗り換える場合も、順番を守ってください。
新しいカードが手元に届いて、使えると確認してから、古いカードを解約する。 これが安全です。

ポイント失効するの、うっかりしそう。気をつける。

うん、解約の前にポイントの使い道だけ先に決めておくと安心だよ。
サブスクの支払いは、先にカードを確認しよう
カードを整理するときに、いちばん事故が起きやすいのが、支払い設定の付け替え忘れです。
動画配信や音楽アプリなど、毎月自動で引き落とされるものは、カード会社の明細に並んでいます。
まず、どのカードで何が引き落とされているか、明細から拾い出してみてください。
サブスクそのものの見直し方は、使っていないサブスク、見つけて止める手順にまとめています。
カードの整理と、サブスクの整理は、セットで進めるとムダがありません。
さてさて、ここまで読んでくださった方は、もうお財布を開きたくなってきた頃かもしれません笑。
今日やることは、1つだけです。
財布の中のカードを全部並べて、年会費と直近1年の利用を書き出してみる。
解約するかどうかは、その表を見てから決めても、遅くありません。

私もこの週末、財布の中身を全部出してみる。

それでいいよ。全部並べてみるだけで、けっこう気づきがあるはずだから。
固定費の見直しは、通信費や電気代のように「乗り換える」ものだけではありません。
「本当に必要か」を数えて確かめる。それだけでも、見直しの第一歩になります。
固定費全体の順番は、固定費の見直しは、どこから手をつけるべきかで整理しています。
年会費のかからないカードに一本化したい場合は、楽天カードは、どんな家計なら持つ意味があるかで、向く家計と向かない家計を整理しています。
では、また^^
参考(一次資料)
CICが保有する信用情報|指定信用情報機関のCIC(申込情報・クレジット情報の保有期間。2026年9月22日確認)
※カードの年会費・付帯サービス・解約や切り替えの手続きは、カード会社ごとに異なります。手続きの前に、各社の案内で最新の内容をご確認ください。
この記事を書いた人
ぽよ江(日本FP協会認定AFP)
家計のこよみ



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